歯周病治療

歯周病とは

歯周病とは

歯周病は歯と歯茎の溝に付着するプラーク(歯垢)の中の歯周病原因菌が持つ毒素に対し、免疫生体反応が起こることで歯茎に炎症を起こす病気です。
歯周病の初期・中期は痛みなどの自覚症状がないため、ご自身では気づきにくい特徴があることから「Silent Disease」と呼ばれています。
当院の院長は歯周病専門医のため、「歯茎が腫れている」「ブラッシングの際に出血する」「歯がグラつく」などの症状に気づきましたら、お気軽にご相談ください。

歯周病の危険性

歯周病は歯肉炎(炎症が歯肉のみにある状態)から始まり、進行することで歯を支える歯周組織(歯の周りの繊維組織)が破壊される歯周炎になり、歯周組織を失った歯は自然に抜けてしまいます。
歯肉炎の段階であればお口に合ったブラッシングや歯科衛生士によるクリーニングで健康な状態に戻すことはできますが、歯周炎になってしまった場合は専門的な治療が必要になります。
歯周病の進行段階に合わせた治療をおこないますが、治療後にセルフケアを怠ると歯周病が再発する可能性が高いため、1)治療後はご自身でのお口の中のケア(プラークコントロール)が重要になります。

1) Nyman S et al. Effect of professional cleaning on healing after periodontal surgery. J Clin Periodontol. 1975; 2: 80-86

歯周病と全身疾患の関係

糖尿病と歯周病

歯周病による歯茎の出血から、血流にのって細菌が体内に入ることで、抵抗性が下がり、糖尿病が発症・進行しやすくなる可能性があります。

妊婦さんと歯周病

歯周病による歯茎の炎症により生じることがある「サイトカイニン」という物質が低体重出産の原因となる早産や胎児の成長不足などにつながる可能性があると言われています。

動脈硬化と歯周病

歯周病による歯茎の出血から、血流にのって細菌が体内に入ることで、心臓周りにある血管の壁にはりつき、動脈が硬く・細くなると言われています。また、血流の流れが悪くなることで、心筋梗塞や狭心症などの症状を引き起こす可能性があります。

治療以上にメンテナンスが大切

治療以上にメンテナンスが大切

歯周病治療で専門家が細菌を根面から除去しますが、歯と歯茎の間にプラークが溜まることで病気が再発してしまいます。治療後にセルフケアで汚れが取りきれない状態が続くと歯周ポケット内の細菌が約4〜8週間で後戻りをしてしまうと言われています。2)
そのため、歯周病の予防するためにはセルフケアでプラークをつけないように歯と歯茎の間を歯ブラシでしっかりと磨くことが重要になります。

2) Magnusson I. et al. Recolonization of a subgingival microbiota following scaling in deep pockets J Clin Periodontol 1984; 11:193-207.

こんな症状はありませんか?

歯周病は初期段階では自覚症状が少ない病気です。一つでも症状が当てはまれば歯周病の可能性があります。
当てはまる数が多いほど悪化している可能性があるため、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

  • 口の中がネバネバする
  • 歯を磨くと血が出る
  • 口臭が気になる
  • 歯と歯の間に食べ物がつまる
  • 硬いものを噛むと痛む
  • 以前に比べて歯が長くなった気がする
  • 歯がグラグラする
  • 歯が浮いている気がする
  • 歯茎が腫れる、膿が出る

歯周病の検査方法

歯周ポケット検査

歯周ポケット検査

歯周病は進行するにつれて歯と歯茎の溝が深くなり、歯周ポケットを形成するようになります。
歯周ポケット検査では歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行度合いをチェックします。

歯の動揺度検査

歯の動揺度検査

歯周病が進行すると歯を支える顎の骨が溶かされていくため、進行につれて歯がグラグラ動くようになります。
歯がどの向きにどのくらいグラつくかを調べ、進行度合いをチェックします。

レントゲン検査

レントゲン検査

レントゲン検査をおこなうことで、歯を支える顎の骨の状態を画像のように濃淡で確認できるようになります。
顎の骨が溶かされている部位は薄く、残っている部位は白く写ります。

細菌検査

細菌検査

唾液やプラークの中の細菌を調べて歯周病の原因菌の種類や量を測定します。歯周病の原因を把握することで、原因に合わせた治療を提供します。

歯周病の進行

軽度歯周病

軽度歯周病

歯肉が腫れている歯肉炎や歯を支える歯周組織にまで炎症がおよんでいる軽度歯周炎の状態です。歯ぐきが赤く腫れ、ブラッシング時に出血することがあります。

中等度歯周病

中度歯周病

歯を支える顎の骨が溶け始めて歯がグラつきだします。歯ぐきの腫れや出血のほか膿が出ることがあり、口臭も気になりだします。

重度歯周病

重度歯周病

歯を支える顎の骨のほとんどが溶かされた状態です。歯ぐきが下がり歯が長くなったように見えます。このままでは歯が抜け落ちることにつながります。

歯周病の治療方法

歯肉炎・軽度歯周炎の治療

スケーリング

歯面に付着したプラークや歯石をスケーラーや超音波スケーラーで除去します。

中等度~重度歯周病の治療

SRP

麻酔下にてのスケーリング・ルートプレーニング(SRP)

フラップ手術

局所麻酔をしたあと、歯肉を切開して歯根を露出させ歯面に残存しているプラークや歯石を取り除きます。その後、患者様自身が歯ブラシしやすい形態に歯や骨を整え歯肉を縫合します。

歯周組織再生療法

エムドゲイン

歯周病で溶けてしまった顎の骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる歯周組織再生方法です。「エナメルマトリックスタンパク質(エムドゲイン・ゲル)」という豚の歯胚組織から作られた特殊なたんぱく質を歯根表面に塗布し、歯が生えてくるときと同じ環境を作ることで歯周組織を再生させる方法です。(歯周外科処置が必要)

GTR(組織再生誘導法)

GTR法による手術は、吸収性、もしくは非吸収性人工膜メンブレンを用いる為、エムドゲインに比べ、術式が難しく、メンブレンが露出するなどの感染リスクがある為、現在では、エムドゲインの方が多く用いられるようになってきています。

根面被覆術

CGT(結合組織移植)

上顎の口蓋部から結合組織を採取して、歯ぐきが痩せてしまった部位に移植します。上皮と骨膜の間に移植する方法です。

FGG(遊離歯肉移植)

上顎の口蓋部から上皮のついた歯肉を採取して、歯の根の付近に移植します。角化歯肉(コラーゲン繊維を含んだ歯肉)を移植する処置です。

費用について

歯肉弁剥離掻爬術 110,000円~
歯周組織再生療法 150,000円~
根面被覆術(エムドゲイン®使用) 110,000円 / 1歯、130,000円 / 2歯
歯肉移植術(CTG) 50,000円~
歯冠長延長術(CL) 100,000円~
(矯正治療、手術代込み)
フルマウスディスインフェクション 200,000円~

※費用はすべて税込み表記です。